ライフプランニングサポート ブログ 【 村田 正一 - LPS BLOG 】

2011年10月ブログ記録一覧

先週末のこと。

母校体育会航空部の創部75周年式典で、大学OBで当部特別会員にもなっていただいている裏千家15代当主千玄室氏の記念講演を拝聴しました。


わび・さびで体現される静謐を重んじる世界、茶道。

しかし玄室氏は大戦中、親に内緒で学徒出陣し、静けさとは対極にある戦闘機搭乗を希望し海軍に入営しました。

大柄で頭が風防につかえるため戦闘機ではなく偵察機に乗ることになったそうですが、そのペアはなんと、水戸黄門役で名を馳せた西村晃氏でした。

ふたりは大親友となり、どちらか残った方が相手の葬儀委員長を務める約束をし、97年に玄室氏がその役を果たしました。

ふたりは戦争末期特攻隊を志願し、鹿児島の鹿屋基地に転属。特攻作戦の近づいた日には仲間5人で羊羹で茶会を催しました。

そのうちの一人が、「生きて帰ったら京都の千家でお茶を飲ませてくれ」と懇願し、その時初めて死を意識したそうです。

その彼を始めとする仲間達が皆戦死し、玄室氏と西村氏だけが終戦を迎えました。


二人は毎年戦地に赴き、茶をたてて供養していたそうです。


クラブの歴史とともに、個人の歩みひいては日本の歩みについて改めて学んだ一日でした。

JR大阪駅の新名所

水のモニュメントといえば噴水が代表的です。

高く吹き上げたり、弧を描いたり、色を変えたりと様々な表情を見せてくれます。

阪急三番街には昔から水の塊が生き物のように飛び出す躍動的なものがありますが、今年3月、JR大阪駅サウスゲートビルディングの一角にも新たな名所ができていました。


大きな紙芝居のような枠の上部に無数の穴を持つ水管があり、計算しつくされたタイミングで水滴を落とし、文字や絵を描くという優れものです。

一分置きに時刻が表示され、その合間に風物詩、今ならトンボ・銀杏・紅葉などが表れ、「OSAKA」「CITY」「SOUTH」「BUILDING」などの文字も出てきます。

水が落ちるまでのほんの一瞬に現れる文字や絵。

どうやって水滴を絵にできるんだろうなどと考えながら夢中で眺めていたら、目が回ってしまいました。


水都大阪に相応しい変幻自在の演出を是非実物でご覧ください。

不思議な光景

先日、少し登り坂になった片側2車線道路で信号待ちをしていた時のことです。


私の左には商用車のバン、その後ろには客を乗せたタクシーが停車していました。

ブレーキが甘いのか、なんとバンがスルスルとバックを始めました。

運転手は何かに気を取られているようで、危ないぶつかる!と思った瞬間タクシーがクラクションを鳴らしました。

が、時既に遅しで軽い衝突音。

やっと事態に気付いたバンの運転手は車体を前方に進め、その処理をどうしたものかと迷っている様子ですが、なかなか降りてきません。

タクシーの方はどうするのかと、興味津々で眺めておりましたが、運転手は座席に座ったまま前方を睨み、携帯電話で何やら懸命に話をしており、後ろの乗客ふたりも落ち着いて座っています。

衝撃でボンネットが浮き上がっているというのに。

無関係のこちらの方がやきもきしてきたのですが、事態は一向に進展せず。

やがて信号が青に変わり、タクシー側からの反応がないため、躊躇した様子を見せながらもバンは走り去ってしまいました。

続いてタクシーも。


赤信号ひとつ分の短い出来事でしたが、秋の日のなんとも不思議な光景でした。


他人の疝気を頭痛に病むといえば大袈裟ですが、その後のことが気にかかります。

スティーブ・ジョブズ

あまりにも惜しい人材、スティーブ・ジョブズ氏がこの世を去りました。

携帯音楽といえばそれまでソニーの独壇場だった地図を塗り替えたのも彼です。

元々の発想は確か三洋電機の社員。
その発案を当時の社長が却下。

その後の経緯は覚えていませんが、ジョブズ氏が商品化しiPodという名で世界を席巻したのです。

ソニーを打ち負かし、サンヨーに至っては会社そのものが消えてしまいました。


彼が世に送り出した製品や波乱に満ちた生涯はつとに有名ですが、人となりに関しては私のように死後知ることになった人も多いはずです。

記者の質問に答える時も一問として疎かにしない真摯な態度、日々、今日が最後の日と真剣に生きる姿勢、妥協も諦めもない仕事への情熱。

彼のトレードマークだった黒いタートルネックはイッセイ・ミヤケの作品で、所有する在庫が少なくなくなった時、自らニューヨークのイッセイ・ミヤケの事務所に電話したそうです。

製造中止になってしまったセーターを百着特別に注文したといいます。

このこだわりこそが、数々の名品を世に送り出した原動力なのですね。


そのジョブズ氏が日本の技術を高く評価し、彼の製品に数多く取り入れていたことは、日本人として誇らしいことです。


持つ能力の1%も使いこなせていないお気に入りのiPadを手にしながら、56歳という若さで最後までアップル社に全てを捧げた姿には感銘を覚えます。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

人工衛星落下

アメリカの大気観測衛星「UARS」の破片が太平洋に落下してほっとする間もなく、今度は約一か月後にドイツの人工衛星が落ちるそうです。

地上に到達する破片はさらに多いとか。


ニュートリノが光より速いという検証が発表されたりと科学の進歩は目覚ましいものの、それらは自然界の一部を利用させてもらっているにすぎません。

人の英知を結集して作り上げたものが、人類に被害をもたらしかねないという皮肉。


今福島で起きている悲劇はその最たるもののひとつでしょう。

どんなに技術が発達しても、人は自然への畏怖心を失ってはならないと思います。

所詮人間の歴史など取るに足りないものです。


秋の気配を五感で感じながら、そんな思いが胸中をよぎりました。